◆あらすじ 

 

1925年、ジョニー・トーリオが敵に襲われて引退した後、アルは26歳にして組織のトップに立つ。

そんなアルが秘密の酒場(スピークイージー)にて、自分が大好きなジャズ・ミュージシャンを拉致してパーティーを開く。酒を飲み、女と騒ぎ、パーティーは盛り上がるが、突如銃声が鳴り響き――・・。

 

アルは自分の命が狙われているのに怯え、

組織の上に立つものの宿命と葛藤、苦悩、その孤独が浮き彫りになるのだった・・ 

 

 ◆アル・カポネ (1899年~1947年)

 

ニューヨークでイタリア家系の家に生まれ、貧しい貧民街で育つ。

「アドニス社交クラブ」でイタリアン・マフィアの幹部ジョニー・トッリョ(トーリオ)と出会い、

最初は売春宿のポン引きなどをしていたが、下積み時代を経て、組織のトップを譲り受ける。

1920年にアメリカにて施行された「禁酒法」の時代に、密造酒の製造・販売により巨額の富を得、その組織を拡大、夜のシカゴ市長とまで呼ばれるほどの力を持った。

が、その後脱税の容疑で告発。1931年に刑務所入りした後、1932年にはアルカトラズ刑務所に移され、そこで持病の梅毒が悪化。1939年に釈放されるが、1947年に脳卒中に伴う肺炎により48歳で死亡。